与一の二本の柱のうちの一つ、「中学生からの大学受験」。

この方針を3つの面で指導に反映させています。

中学内容以上のことも積極的に教えていくこと

1つ目は知識の面において。英語を例に取りましょう。「中学校」「高校」という括りはあくまで学習における便宜上のものであり、言語である英語には「中学生の英語」「高校生の英語」という枠組みは存在しません。ですが学校教育では明確に中学生に教える内容と高校生に教える内容の線引きがなされ、それゆえに『自由に使える日本語では言いたいことが言えても、それを英語に直そうとすると言えない・書けない』という事態が生じます。『適切なタイミングで適切な高校内容を教えた方が、学習において自然である。』これは紛れもない事実です。高校内容を中学生に教えることによって中学内容がよりスムーズに身に付くと同時に、高校生になった時に新たな学習内容の下地が既にできている。そんな状態を作り出すことも可能となります。
 またせっかく興味を持ったことを質問しても、「それは高校で習うから今は知らなくていい」こう言われたらどうでしょう。次に何か疑問が浮かんだときも、「どうせまたこれも今知らなくていいんだ」こう思い、せっかくの純粋な知識への探求心は徐々に失われてしまうでしょう。「知りたいときが一番知るべきタイミングである。」私達はこう思い、どんな難解な質問にも丁寧に答えるようにしています。

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進路指導の充実

2つ目は進路指導の面において。大変残念ながら、高校によってその後進学する大学の幅がある程度決まってしまうというのが現実です。あまり考えずに高校を選んだら、将来なりたいものが決まったときには既にそこへ至る道は途絶えていた、こんな悲しすぎる事態を迎えることなど決してあってはなりません。中学生の早い段階から「あの大学に行きたい」「こういう職業に就きたい」と、大学入試を、またその先の将来を意識することによって、その為にはどの高校に行くべきなのか、と最善の選択をすることが可能になります。
 また高校には学力の差だけでなく進度や教え方、使用する教材などにも差があります。与一が中高一貫の塾であり、高校生も指導する講師が中学生を教えたり、中学・高校部間での情報交換をするからこそ各高校の特色を知ることができるのです。そうした知識を生徒に与える、「中高一貫の進路指導」をすることによって「その子に」最適な進路指導をすることができるのです。

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実力育成

最後に実力育成の面において。言うまでもなく考える力というものは一朝一夕に身に付くものではありません。ですが中学生はどうしても目先のテストで点数を取りたいという気持ちが先に立ち、またそのテストもある程度暗記で点数が取れてしまうため、どうしても理解をおざなりにした暗記中心の勉強をしてしまいがちです。そうして「点数」を取ってきた子が、いざ高校生になるとどうなるでしょう。英語・数学は勿論、古文・化学など新たに学習する教科においても、正しく「理解」し、それを活用することを求められるようになり、途端に苦手科目となってしまうことは珍しくありません。比較的平易な中学内容が自力で理解し活用できずして、どうしてより難解な高校内容でそれを行うことができるでしょうか。
 「AだからDである」こう教えるのは簡単で、ともすれば生徒もすぐに答えに辿り着くこうした教えを「わかりやすい」と感じます。一方私達はこう教えます。「AだからBである。BはCだからつまりDである。」一見回りくどく、生徒もこちらの教え方を遥かに難しく感じるでしょう。ですが勉強の目的を、答えを出すことではなく答えを出す力を付けることだと考えたらどうでしょう。前者の教えから得られるものは皆無であると言っても過言ではありません。「難しい」「わかりにくい」塾の講師であれば何よりも恐れる言葉ですが、私たちは恐れません。それは必ず自分で考える力は将来必要となり、その為に何をしてあげることが最もその子の為になるのかを考えて教えるべきである。そうしたぶれない信念を講師一人一人が持っているからです。

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